ストローク
私達の体が健康的に生きていくには栄養や衛生、運動また睡眠などが必要ですが、交流分析(TA)では、同じように心が健康で生きていく為には自分自身で自分のことを受け入れることができ、また他の人から自分を受け入れてもらえることが必要だと言っています。反対に周囲から認められず、自分自身
で自分のことを否定したりすると人は生産的に生きることが困難になるだろうと言っています。
交流分析では、認める為の刺激を「ストローク」と呼びます。
ストロークは一つの刺激で、言い換えると「自者と他者の存在確認のための働きかけ」と言えます。
人はストロークのある環境にいる場合は、はつらつとしていい人間関係をつくり、生産的に振舞うことができ、自ら考えよりよく生きようとする姿勢をつくると言われ、反面否定的な環境の中にいると自分を責めるか、または相手を責める関係をつくり、関係性をダメにしていく方向に向かうといってます。
そして、やる気がなくなり、自ら取り組んだりする姿勢を失ったりします。それは今の職場や家庭などの環境もありますが、幼少期の関係(親子または自分を取り巻く環境)が大きく影響すると考えられています。これらは、関係の中で起こってきた(または起こっている)のですから、本人や周囲の関係のあり方で変えることは可能だと考えられています。
ストローク
自己及び他者の存在や価値を認めること
挨拶/一緒に遊ぶ/伝える(話す)/聴く/励ます/注意する(相手が理解する)/叱る(相手が理解する)etc.
※ストロークは言語的肯定的と否定的のストロークに分類できる。
そしてそれぞれ、言語・非言語的、無条件・条件付きに区分けできる。
負のストロークから関係する不愉快で後味の悪い感情を交流分析では『ラケット』という。