カウンセリングとは
カウンセリングという言葉は、「Counsel(カウンセル):相談・助言」の名詞形「Counseling(カウンセリング):相談・助言すること」の英語からきています。
そして、カウンセリングをする人を、カウンセラー(Counselor)と呼ばれます。
また、カウンセリングを受ける人は、クライエント(Client)と呼ばれます。正式な発音ではクライエントですが一部、クライアントと呼ばれているケースがありますが同じものです。
相談を伴うさまざまな行為は、広くカウンセリングと呼べます。例えば、美容関連、結婚関連、就職関連など幅広い分野でカウンセリングが使われます。そして、狭義のカウンセリングは心理的援助をおこなう心理カウンセリングをさします。
カウンセリングの主な対象者は、心理的な問題や何らかの悩みを抱えている方です。身の上相談やコンサルティングが、相談者の悩みそのものに対してアプローチしていくのに対して、カウンセリングは、クライエントの悩むという感情に対してアプローチしていきます。そして、クライエントの自己成長力を活かし自主的に解決をするために援助していくものです。
ストレス・心の疲れが様々な病を引き起こす原因にもなりかねません。消化器系、免疫力低下、精神・神経系。数値として物理的に検査できるものだけではなく、信頼できるカウンセリングによるストレス対処、ストレスに負けない心作りをするなど、心のケアが必要です。
カウンセリングの効果は
不安感や悩み、そして苦しみ、辛さ。
悩みからの感情に対して、カウンセラーと共に向き合い、話したり感じることで感情を解放し、自発的に問題や悩みの原因に気づき、本来の自然な自分を取り戻すことができるのです。話をする(カウンセリングを受ける)ことで、苦しみから解放され、楽になります。
但し、このカウンセラーには話せない、話したくない。とクライエントが思われる場合はカウンセリングが成立しません。マニュアル化された知識でカウンセラーが成り立つわけではありません。人対人でその時々の状況や感情に寄り添えるカウンセラーが最大の効果を引き出すといえます。
(心理的な効果)
・ものの見方が変わる
・自分に自信を持てる
・本来の自分を再発見できる
・自分の状態を確認できる
・将来に希望が持てる
・自己嫌悪がなくなる
・やる気が出る
・安心する
・楽になる
・心理的な効果が作用し対人関係等も改善されることでしょう
これら人間力・自己基盤を十分に兼ね備えているカウンセラーにカウンセリングを受けることが効果を高めると言えるでしょう。
カウンセリングの現状
日本では心理士、心理カウンセラー(相談員)、心理セラピスト(療法士)などの心理職には国家資格が存在しません。民間の心理学関連資格は多数存在しますが、資格の不公平さの現実があるかもしれません。メンタルケアの先進国でもある欧米諸国に比べて日本国内では心の健康に対しての価値観が低い傾向にあります。様々な諸問題から、日本でもスクールカウンセラーが設置されるなどの制度が整った面もありますが、一家に1人の専任カウンセラーを持ち、広く市民に普及している欧米諸国とは違いがあります。仕事の面では欧米文化にならっていますが、心のケアに関しての不十分さがより社会での自殺問題(先進国でワースト1)を起こしているのかもしれません。
カウンセリング資格の現状
『日本では、心理士、心理カウンセラー(相談員)、心理セラピスト(療法士)などの心理職には国家資格が存在しない一方、民間の心理学関連資格は多数存在する。「○○心理士」「○○カウンセラー」「○○療法士」など名称は様々であるが、いずれも、学会や民間団体が認定する民間資格であるため、求められる専門性や取得までの難易度は千差万別である。』
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋