Ⅱ.交流分析 – 2. 人生脚本分析- 12の禁止令
12の禁止令
人生の脚本の根幹は、両親から子どもに向かって発せられる無言のメッセージ(禁止令)です。大部分は生きて行くうえでのしつけともいえますが、脚本形成に大きな影響をもたらします。
両親から受ける12の禁止令と子供の決断
(1)「~するな」
子供が自由にやろうとすることを子供が理解しきれないまま禁止
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子供は欲求を抑えて、しないほうがいいと判断
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1人では何もできないような気がする
(2)「存在するな」
忙しいから構ってもらえない親の態度から解釈
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子供は親に気に入られるように生きようと決断
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存在を否定されないように課題を必死にやりとげようとする
(3)「成長するな」
まだ、早いと親が子供のしようとすることに手を出す
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子供は親が喜ぶよう手間をかけさせるように決断
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1人では何もできず、他人を頼りにする
(4)「子供であるな」
子供らしいことをしたいときに止められる
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子供は年齢以上に背伸びしたり強がることを決断
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自由でのびのびとした表現ができない
(5)「成功するな」
親から何をやってもダメだといわれ続ける
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子供は成功してはいけないと決断
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よいところまでくるとパニック状態になる
(6)「男(女)であるな」
男の子が欲しかったのに女だったと露骨に子供に話す
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子供は親の喜ぶ性になろうと決断
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女性の様な男性、男性の様な女性になりやすい
(7)「健康であるな」
健康でありなさいといいながら、熱が出た時にとても心配して看病してくれた
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子供は重い病気でいようと決断
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誰かに面倒みてもらわないと生きていけない
(8)「所属するな」
みんなの仲間に入っていけない
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子供は周囲にとけこめず一人でも大丈夫、大丈夫と決断
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親しくなると離れていってしまう
(9)「重要であるな」
子供は口を出すなと言われ続ける
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自己主張できないことで消極的になる
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子供は自分を捨てたほうがいいと決断
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常に消極的な役割を選んでしまう
(10)「愛するな・信用するな」
近づくなと親が忙しくて構ってもらえなかった
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大人になっても人を信頼できないと決断
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愛する気持ちを素直に表現できない
(11)「考えるな」
親のいう事が正しいと自分の言動は否定され続けた
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子供は難しいことは誰かが考えてくれると判断
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自発的に物事を考えるのはやめようと決断
難問が起こると混乱する
(12)「感じるな」
女の子は怒ってはいけない、男の子は泣いてはいけないなどと感情を押さえ込む
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子供は喜怒哀楽を表現してはいけないと決断
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何でも我慢する